白崎ブログ

主に創作物について書いてます。私が良いと思ったものを皆様にもいいと思ってもらえるように記事を書いている……つもりです。

秋★枝 『恋は光』レビュー(感想)してみた

恋は光 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

ある日本屋を巡っていると、この本の表紙が目に飛び込んできました。どこかで見かけた絵柄だなー、と思い手に取ると、なんと作者は秋★枝さんではないですか!

秋★枝さんと言うのは、あまり有名な漫画家さんではないのですが、かなり良質な恋愛漫画を描きます。期待に胸を風船のように膨らませ、レジにて購入。¥648(消費税込み)。

話題は全くそれますが、最近、本当に本が高い。漫画も、文庫本も、例外なく昔に比べ値段が高騰しています。もちろん物価が上がったと言うのも一つの要因ではあるのでしょうが、それにしても上がりすぎです。やはり消費者が減ってきたのでしょうね。今はこのブログを見るために皆様が使ってらっしゃる、目前の魔法の箱で好きなものを好きなときに見れますから。

話題を戻します。

この恋は光のストーリーは、冴えない男子大学生が主人公で、名前を西条と言います。彼にはある特殊能力のようなものがあり、それは恋を光として可視化するというもの。それはそれは幻想的な光景であり、非常に美しく見えるそうなのですが、西条くんは恋といったものと今まで縁遠く、その光に引け目のようなものを感じていました。

この力を友人である北代に相談するところから物語は始まります。

「恋と言うものを知りたくて」

そう言ったのは講義でたまたま隣り合わせた、東雲さん。彼女は美人で変わり者で、そんな彼女に出会ってすぐに西条くんは恋に落ちます。なんとかお近付きになろうとアプローチをする中、西条くんが見える光が恋ではない可能性が出てきて、西条くんは謎の光に翻弄されてく、と言うものです。

基本的に西条、北代、東雲、それから宿木さんの四人が繰り広げる、4角関係。

私は個人的に北代さんが一番好きです。彼女の恋はとても高潔であり、尊敬に値するものでありました。キャラが全員、一癖も二癖もあって、中々読み応えがあるのも良かったです。

恋愛モノにしては珍しく、恋というものを理屈で捉えようとしています。そこも珍しくて良かったです。

Amazonの星も非常に高く、客観的にもこの物語が優れたものであることを証明しています。皆さんも是非読んでみてください!