【ロリコン×百合 混ぜるな危険!】江島絵理『柚子森さん』レビュー(感想)してみた
私は百合が好きです。ここ最近、“尊い”という言葉をツイッターなどで見かけますが、それは百合のことです。藪から棒になんだ、とお思いの方、いらっしゃるでしょう。これは前振りというやつで、皆様に“尊い”という言葉を、覚えておいてほしかったのです。 今まで百合モノを読んだことのなかった方が、これから紹介する『柚子森さん』を読んだときに遭遇するであろう感情。その感情を言い表すための言葉――それが、“尊い”なのです。
主人公は女子高生の“みみか”で、ヒロインは小学4年生の“柚子森さん”。柚子森さんは小さいけどクールで、だけど、「まあこういう子は学年に一人はいるよね」、って感じの子です。というのも、初見では大人びて見える柚子森さんですが、読み進めれば読み進めるほどに、子供らしさも垣間見えます。ほんと、時々チラッと出てくる年相応の表情とかが可愛すぎて、みみかの気持ちもすごく分かります。分かっちゃいます。笑
とはいえ早熟な事に変わりない柚子森さんを前に、みみかは常に興奮しっぱなしっで基本的には柚子森さんがリードしています。そんな柚子森さんを見てまた興奮するみみか、っというのがこの本の感じなんですが、ちょくちょく、みみかが柚子森さんに対する気持ちを抑えきれなくなって自己嫌悪に陥ったり、悩んだりもします。そこがまた良くて
「ああ、本当に柚子森さんが好きなんだなぁ」
という気持ちにさせてくれます。読んでいてホッコリしながら身悶えできる一冊として、心からお勧めできます。
- 作者: 江島絵理
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2017/01/13
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログ (1件) を見る