【道満晴明】ニッケルオデオン赤/緑/青の感想
目次
初めに
今回紹介するこの漫画は、道満晴明先生らしい雰囲気が全開な短編集となっております。
シンプルな絵柄でとても可愛らしく一編僅か8Pという短さながら、どのお話もとても良く出来ています。
もしも道満晴明先生の作品を初めて読むという方がいらっしゃれば、このニッケルオデオンシリーズをおすすめします。
少しグロ系が多め?【赤】
【赤】は他の色に比べてスプラッタな要素があります。とはいっても、道満晴明先生特有の雰囲気と可愛らしい絵柄のお陰で、まったくスプラッタという感じはしません。一応、首チョンパとかもあるのですが、さほど気にするようなものでもないでしょう。
【赤】の個人的に好きな話
まず最初は『Heart Food』ですね。人×人外というこのお話ですが地味に好きです。女の子の「ホント記憶力いいね」と言うところの表情がたまらなくいい。
一番好きなのは『フェイスハガー』ですね。キヨスバシさんの手首がなくなった理由が可愛すぎます。
フェイスハガーのアフターストーリーにあたる『動物磁気性恋愛主義』も当然好きです。
コトトイ 「……意外と目ざといのね初音ミクのパクリのくせに」
キヨスバシ「失敬ねあっちがパクったのよ」
クラマエ 「言い切った!?」
この流れ大好きです。キヨスバシさんかわいい
他にも好きなお話はありますが、ここで紹介するのは以上にしておきたいと思います。
こころ温まる【緑】
【緑】はほっこりするようなお話が中心になっています。
ちょうど温かい緑茶でも飲みながら読みたい感じですね。表紙の子にも髑髏じゃなくて湯呑みを持たせたいです。
【緑】の個人的に好きな話
『コロンバインで給食を』はオチがほっこりしてとても好きです。主人公の子も可愛いですし、「この高さからなら世界を損失せずに人生をやり直せる」という台詞がなにより好きです。
『かわずカース』はシュールでお気に入りです。
橘「どうせオレの呪いは死んでも治らないんだから」
橘くんかっこいい。
しかし一番好きなのは『飲酒番長』です。
ちょっぴり切ない【青】
【青】は三冊の中で一番おとなしめで切ないお話が集まっている巻です。処女のおしっこを飲んだりしていますが。
読んだあとは少しだけセンチメンタルな気分になれます。
【青】の個人的に好きな話
一番好きなのは表紙の女の子の『迷子のチーコ』です。家の中から迷子になってしまうのは相当ですよね。しかし、裸のままどこに行ったのやら……。
二番目に好きなのは『とある家族の飲尿法』です。これは、【緑】で出てきた『かわずカース』の女の子が出てきます。ヤドクガエルとその妹です。椿ちゃん……。
三番目に好きなのは『ほうき星のナルナ』です。ありがちな話かもしれないですが、一番しんみりさせられました。
全体の感想
一遍8Pという短さの中にキャラがしっかりと生きているのは素晴らしいです。実際ここまでよく出来たssというのは中々ありません。また、どのお話でもキャラの関係性というものがしっかりとあり、とても魅力的なものになっています。
いろんなお話が入っている中、そのほとんどがもっと続きを読みたいと思わせるものばかりで、短編だというのを残念に思ってしまうほどです。たまに他のお話との関連性なんかが見えると、ついつい嬉しい気持ちになってしまうのは私だけではないはずです。
正直、先に上げたお話以外にもまだまだ好きなものはあるので、是非読んでみてほしいです。
一応刊行順は【赤】【緑】【青】の順です。
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